私は水泳のコーチを職業としています。仕事の都合上、水着になることが多いのですが、残念ながら腹筋が割れていないのです。
スポーツをしていた学生時代の筋肉がいまは見る影もありません。
「もう、年だから」と自分でどこか言い訳をつくっていました。もうあきらめていた一方で、だらしなくないお腹を見られたくない気持ちもありました。
水着姿になることにためらいを感じるようになってしまったのです。
引き締まった体の東山紀之
そんな時に、友人に誘われて舞台を見に行った時のことです。出演していた東山紀之さんを見て驚愕しました。
引き締まった体、見事に割れているシックスパック。途中から話の内容よりも東山紀之さんの体に見とれてしまいました。
自宅に戻った後も私の興奮はおさまりませんでした。自分よりも年齢が上であるにもかかわらず引き締まった体をもっている東山さんはとてもすごいと思いました。
同時に、年齢のせいにして、自分の体をあきらめていた現実を恥ずかしく思いました。
1日腹筋1000回行う東山紀之
東山紀之さんについて調べてみると、1日に1000回腹筋とレーニングをしているとのことでした。
その時点ではとてもできそうにないと思ってしまいましたが、自分に合ったトレーニングを見つけて、少しずつやってみようと思いました。
さらに調べていくと、筋肉は何歳からでも鍛えることができるとのことでした。お腹の筋肉は体の中でも特に大きな4大筋群のひとつとされ、ダイエットには最適な筋肉であるということもわかりました。
さらに、お腹の筋肉の強化は姿勢の改善にもつながるので、見た目にも変化があるのではないかと思い、トレーニングをはじめようと決心しました。
ジムのマシン「アブドミナル」のやり方
私はお腹のトレーニングとしてアブドミナルを選びました。マシンなので重さの調整ができるということと、軌道が安定するので、正しい動作をおこないやすいということが決め手でした。
まずは、イスの高さを調整します。パッドが胸(鎖骨の少し下)に当たるようにセットします。足をしっかりと固定し、息を吐きながら体をかがめるようにし、負荷をかけていきます。
体を前に倒すときのスピードは速くならないように気を付けます。スピードが速くなってしまうと腹筋に効いてこないため、腹筋を使っていることを意識しながらゆっくりおこなったほうが良いです。
また、アブドミナルをおこなうときは呼吸がとても重要になってきます。息を最後まで吐ききることで腹筋を最大限に収縮させることができるからです。
同時に、前に倒れすぎないということもポイントです。前に倒れすぎてしまうと、腹筋をつかって倒れているのではなくて、ただ寄りかかっているだけで、頭の重みで倒れてしまい、腹筋を使っていないことになるからです。
体を前に倒すというより、おへそをのぞき込むといった表現のほうがわかりやすいかもしれません。もしくはお腹に空き缶をはさみ、それをつぶしていくというイメージをすることも力が入りやすくなります。
最後に、背中は伸ばすよりも丸めたほうが腹筋に力がはいります。体をもどすときも力をあまり抜かずにゆっくりともどすようにすると、さらに効いてきます。
腹筋の強化は姿勢の改善につながるのですが、トレーニングをするだけだと、背中が丸いままになってしまうので、トレーニング後はお腹を伸ばすストレッチを必ずおこなうようにしました。
アブドミナルでシックスパック目前に!
私は30Kg×10回×5セットをメニューにとりいれました。
週に3回おこなうようにしていきました。最初はトレーニング翌日から筋肉痛が起こり、若干の苦しみはあったのですが、徐々に慣れ、2週間くらいすると、お腹に割れ目ができ始めました。
それ以来、ますますトレーニングに励むようになり、重量も30Kgから35Kg、40Kgと徐々に増やしていきました。
2カ月が経った時、うっすらとシックスパックができあがってきました。プールで指導していたお客さんからも褒められるようになり、水着姿を恥ずかしがることもなくなりました。