高校では、陸上部で長距離を走っていましたが、大学の時に監督に勧められて中距離に転向しました。
走るのは好きでしたが、たまには練習をさぼることもあり、それほど熱のある部員ではなかったので当然の監督の指示でした。
長距離よりはましというレベルでしか結果は出せず、社会に出て自らすすんで走ることもなくなりました。社会に出てからは運動と言えば、仕事の接待ゴルフぐらいでした。
30代半ばに大学の陸上仲間と仕事がらみで再会したのをきっかけに、陸上部同窓会をしたり、大学の陸上部後輩の大会を見に行くことになりました。それが刺激になり同級生たちと一緒に走り始め、年に1、2回小さな大会にエントリーをするようになりました。
40代趣味のマラソンでも腰に違和感が
40代過ぎると、体力の限界を感じた仲間が1人減り2人減りといなくなりましたが、なんとなくマラソンの習慣が身につき、走り続けていました。40代を過ぎ、今までとは違う腰や足首などに痛みを感じることが増えました。接待ゴルフも半分趣味で楽しんでいましたが、やはり腰の痛みが気になり始めていました。
学生時代と違ってプレッシャーもなく、走る楽しさを感じていたので、仲間のように体力の限界とはとらえず、なんとなく走り続けながら、陸上部の後輩が営んでいる整体院に通い相談をしていました。
後輩曰く、学生時代から腰と足に癖のある走りなので、若い時と違い回復力の遅くなった今、癖の部分に負担が蓄積されているのではないかとのことでした。
「このまま走り続けているとずっと痛みと共存ですし怪我しますよ」とも言われました。
実はこの数年の間にねん挫と軽いぎっくり腰をしていたので、その脅し文句は大いに納得でした。
走ることが楽しくなっていたので、年齢を重ねても楽しんで走る極意を尋ねると、癖を治しつつ体幹を鍛えることを勧められました。体の要となる体幹部分の筋力がつけば、特に腰の負担は軽減できるとのことでした。
マラソンのための体幹トレーニングの方法
次のような体幹トレーニングを始めました。
◎1セット目
うつぶせの状態から、両肘と両つま先だけで体を支えて、床からお腹や胸、膝を離す。
その状態で1分キープ。
その時、腰や頭が下がらないように体が一直線でキープすることを意識する。
◎2セット目
片肘をつき横向きに体を一直線にして30秒キープ。
左右同じように行う。
せっかく腰の痛みを軽減するための体幹トレーニングなのに、腰が痛くなっては本末転倒です。お腹に力が入っていることをしっかり意識して、下向きも横向きも腰が落ちないように気をつけます。
体幹トレで姿勢が良くなり体型にも変化が
どこかが痛いうちは、一度体を休息させることも大事であるということもしつこく言われました。痛みをごまかしていると言うことは、どこかに負担が行き、更に姿勢やバランスが崩れて、腰に帰ってくるともいわれました。
トレーニングも姿勢が崩れているとせっかくのトレーニングの効果が半減してしまい、更には腰を痛めるそうです。1回休んでしまうと、やめていった仲間たちのように、もう走れなくなってしまう気がしていました。
「地道に体を調整すれば以前よりも快適に走れるようになります」という後輩の言葉を信じて3週間治療に専念。体幹トレーニングを開始して、後輩に癖を治してもらいながらジョギングを再開しました。
息切れはするものの、痛みを感じることが無くなっていました。正しい姿勢で体幹トレーニングが出来て、体幹が強くなると、変な癖も出てきにくいとのことで、後輩のところは卒業して、教えてもらったトレーニングを続けました。
もともと割とスリムな体型でしたが40代から少しお腹が出てきたのが気になっていました。ジョギングを習慣にしていてもお腹が出てくるのは中年として仕方ないと思っていましたが、体幹トレーニングと合わせて走っていたら、いつの間にかお腹のポッコリがなくなっていました。半年に1回ほど診てもらう程度になっていた整体師の後輩にも羨ましがられました。
社会人でマラソン復帰…夫婦でホノルルマラソン出場!
息切れもしなくなり依然と同じ距離を以前よりも楽々こなせるようになり、一人でも年に1~2回ハーフマラソンエントリーしていました。
昨年、申し込んだハーフマラソンの現地に行くとエントリーを間違えていてフルマラソンに申し込んでいました。途中棄権を考えつつも余裕で走りきることが出来たことで、欲が出てしまいました。
整体師であり大学の陸上部の後輩もいつの間にかマラソンを復活していたので、ホノルルマラソンに誘ってみたところ、結婚したばかりの後輩は、新婚旅行の場所をハワイに決めて日程を合わせてくれました。
ということは、当然うちの嫁も連れていくことになりました。嫁はハワイには興味がないと勝手に思い、自分一人で行こうとしていたため、思わぬ出費ですが、嫁もホノルルマラソンに出たいということで、最近は一緒に走っています。
たぶんお腹のへこんだ私の姿を見て感化されたんだと思います。夫婦で同じ趣味となると、年齢を重ねても長く楽しく走り続けられそうな気がします。