大円筋が重要?ジェレミー ブエンディアのTシェイプの背中を作る!

肉体美を競う最高峰の大会であるオリンピアのフィジーク部門で4連覇を成し遂げたジェレミー ブエンディア選手は、アメリカ出身で現在29歳。

彼は、2017年にベンチプレスをしているときに右の大胸筋を断裂する大怪我で手術を行いました。その翌年のオリンピアフィジークは、5連覇がかかっていた大切な大会でした。

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大胸筋断裂を克服したジェレミー ブエンディア

オリンピアフィジークのためにとても重要な期間であるにも関わらず、大胸筋断裂の大怪我によってトレーニングが長期間できなくなってしまったジェレミー ブエンディア選手。手術は成功し、リハビリを継続してトレーニングに復帰できたのですが、当初、彼の身体は世界一に4度輝いた人の身体とはかけ離れたものでした。

ジェレミー ブエンディア選手自身も当時の身体は誇れるものではないと言っていました。その後、トレーニングに復帰してからわずか5カ月のトレーニングで筋量を戻し、見事にオリンピアに出場するのにふさわしい肉体まで仕上げました。

結果は4位だったものの通常なら大会出場を辞退してもおかしくない怪我をして、短い期間で満足のいくトレーニングを行えなかったのにも関わらず、オリンピアのステージで4位に入賞するのは、並大抵の努力ではできないと思います。

ジェレミ選手は、2018年の4位入賞で終えたオリンピアを最後に現役引退を表明。彼のファンとしては、オリンピアで優勝して引退して欲しかったので残念ではあるのですが、本人が決めたことなので仕方がなと思います。

ジェレミー ブエンディア、Tシェイプの背中とは

上半身の逆三角形のシルエットのことをよくVシェイプと言いますが、ジェレミー ブエンディア選手の上半身のシルエットは、Tシェイプと呼ばれています。

VシェイプとTシェイプで何が違うのかというと、Vシェイプが広背筋から広がる背中のことを指すのに対して、Tシェイプは背中の上の方(大円筋周り)から広がる背中のことを指します。

私が追い求める身体は、ジェレミー選手のように大円筋周りから背中が広がるTシェイプです。どちらが良いとか、大会で優位になるとか、そういうことはないです。あくまで個人的には、Tシェイプが好きだというだけです。

大円筋を鍛えるメリット

大円筋は、背中にある筋肉で肩甲骨から上腕骨に付着しています。大円筋の作用としては、腕を後方に持っていく動作の肩関節伸展と、腕を内側にねじり込むような動きの肩関節内旋、腕を体側につける動きの肩関節内転などがあり、これらの動作で鍛えることができます。

ここを鍛えることで広がりのある綺麗な逆三角形を形成することができます。他にも、背中の立体感を出すためには、大円筋を鍛える必要があります。

広背筋を肥大させれば広がりは十分作ることができますが、凹凸のある立体的な背中を作るには、大円筋などの小さな筋肉が重要になってきます。

また、大円筋は広背筋の補助的な筋肉として働くので広背筋を肥大させるためにも大円筋は鍛えるべきだと思います。

大円筋を狙ったラットプルダウンのやり方

大円筋を鍛える具体的なトレーニング種目には、ワイドグリップで行うラットプルダウンがあります。

ラットプルダウンで鍛えられる主な部位は広背筋と大円筋です。大円筋のみを鍛えたいところですが、広背筋と大円筋はほぼ同じ働きをするため同時に鍛えるしかありません。

広背筋に効かせるためにラットプルダウンを行うには、多少後方に身体を倒しながら行うのがコツです。

これに対して、大円筋に効かせるときには身体をなるべく直立したまま行います。骨盤を立てて上体を真っ直ぐにしながらバーを下ろします。

手幅は肩幅の1.5倍ぐらいの位置を握り反動は使わずに自分の胸までしっかり引き切って、戻すときはすは大円筋がしっかりストレッチされているのを感じながら戻します。

戻すときは負荷が抜けないように最後まで伸ばしきらずに動作を繰り返し行なっていきます。回数としては、高重量で行うやり方と少し強度を下げ15回ぐらいやる方法があります。私は、初めの2セットを高重量で6~8回行い、次の2セットで強度を下げて15回行うやり方でやっています。週に2~3回の頻度で行うことで大円筋を効果的に鍛えることができると思います。

(文・りょー)

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